JCM2000 TSL100 の修理について「基板が焦げる」
最終更新: 2019年9月16日
JCM2000には、2chのDSL100と3chのTSL100の二種類があります。
現在2機種とも同じような症状が起こっておりますが、
今回はTSL100の紹介をさせて頂きます。
画像にある通り、パワー管を永く使い過ぎると、このような結果になります。
このアンプの場合、10年以上パワー管を変えなかったため、
パワー管が劣化し、異常放電(管内で雷現象)が起きて、
瞬間に、ショートしたように高電流が流れたため、
ヒューズが切れると同時に、基板やパターンが焼けました。
最悪の場合、電源トランスも破損します。
パワー管が異常放電を起こす前には、「ブツブツ」というような
パルスノイズが出ます。これはパワー管の破損する前触れです。
いわゆるパワー管の悲鳴です。
更に、ハムノイズが大きくなったり、パワー管が赤くなるなどの症状がでますが、
それを無視して使用するとこのように、抵抗が破損したり(2カ所)、基板が焦げたりします。
パワー管の賞味期限は、本来3年程度です。
更に、倍の6年程度は、劣化に気がつかないだけで使えますが、
その6年を過ぎると、危険な期間に入ってきます。
言わば、ツルツルになったタイヤで、車を走らせるようなものです。
基板だけの損傷でしたら、まだいいですが、トランスまで破損したら、
大変なことになります。
パワー管やトランスの交換と、修理代、合わせて7万円近い出費となります。
永く使おうと思うのであれば、通電したら、まずノイズの点検と、
パワー管のチェックが大事です。
今日は以上です。
気になられた方はこちらから、お問い合わせ 下さい。